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羽根車点検

羽根車点検は、鉱山用送風機の性能と信頼性を維持するうえで欠かせない保全作業です。羽根車は、電動機から伝達された回転エネルギーを空気に与える中核部品であり、その状態が風量・圧力・効率・振動に直接影響します。坑内換気では、粉じんを多く含んだ空気や腐食性ガスを扱うことも多く、羽根表面の摩耗や腐食、付着物の堆積が徐々に進行します。これらを放置すると、昇圧性能の低下や騒音増加、アンバランスによる異常振動などを引き起こし、最終的には羽根車の亀裂や破損といった重大故障につながる可能性があります。

羽根車点検では、まず外観確認から始めます。羽根先端や前縁・後縁に摩耗や欠けがないか、溶接部やボルト固定部に亀裂や緩みがないかを目視および簡易検査で確認します。腐食環境で使用している場合には、表面の腐食減肉状況やコーティングの剥離状態も重要なチェックポイントです。また、粉じんが多い系統では、羽根表面やハブ部分に厚く堆積した付着物がないかを確認し、必要に応じて清掃を行います。付着物が偏った状態で残ると、羽根車バランスが崩れ、振動の増大や軸受負荷の増加を招きます。

羽根車点検の一環として、バランス状態の確認も重要です。運転中の振動測定結果から、回転数同期の一次成分が大きくなっている場合、羽根車アンバランスの可能性が高くなります。清掃後や部品交換後に振動レベルが改善しない場合には、工場でのバランス修正や現地でのフィールドバランシングを検討します。対向回転軸流送風機の場合、前段・後段の羽根車バランスと相互干渉も考慮する必要があり、両段をセットで点検・調整することが望まれます。羽根車のバランスが良好であれば、軸受寿命の延長や騒音低減にもつながり、長期的な保全コスト削減に寄与します。

羽根車点検を計画的に実施するためには、運転時間や環境条件に応じた点検周期の設定が重要です。粉じんや腐食が厳しい系統では、定期停止時ごとに内部点検と簡易清掃を行い、亀裂や異常摩耗が疑われる場合には、非破壊検査や詳細測定を追加します。点検結果は記録として残し、羽根厚みや摩耗量の推移を管理することで、将来の交換時期を予測することが可能になります。羽根車点検は、鉱山用送風機の安全・安定運転を守るための要であり、適切な手順と記録管理を通じて、換気システム全体の信頼性向上と予防保全の強化に大きく貢献します。

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