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保守フロー

保守フローは、鉱山用送風機のメンテナンス作業を体系的に整理した手順であり、誰が実施しても同じ品質の保守が行えるようにするための標準です。主扇や局所送風機は、長時間連続運転が前提となる重要設備であり、適切な保守フローを整備しておかなければ、点検漏れや作業ミスが故障や事故の原因となります。保守フローは、日常点検・月次点検・半年点検・年次分解整備といった周期ごとに必要な作業内容を明確にし、安全確認から再起動までの一連のステップを示します。

一般的な送風機保守フローは、「準備→停止・ロックアウト→清掃・外観点検→機械部点検→電気部点検→試運転→記録・評価」という構成になります。準備段階では、作業計画書や危険予知活動を通じて、必要な工具・部品・保護具を確認し、関係者への連絡を行います。停止時には、電源遮断とロックアウト・タグアウトを確実に実施し、誤起動を防止します。その後、ダクト内部や羽根車の清掃、ケーシング内部の堆積物除去を行い、腐食やクラックの有無を確認します。

機械部点検では、軸受のガタや回転のスムーズさ、潤滑状態、カップリングの芯出し、ボルト締結状態、シール部の摩耗などを確認し、必要に応じて調整・交換を行います。電気部点検では、電動機の絶縁抵抗測定や端子部の緩み確認、ケーブルと端子箱の状態、制御盤内部の清掃と接点確認などを行います。インバータ駆動の送風機では、冷却ファンやフィルタの清掃、警報履歴の確認も保守フローに含まれます。これらの作業は、チェックリストに基づいて抜け漏れなく実施し、結果を保守記録として残します。

保守フローの重要なポイントは、点検結果をもとに次の行動を決定する「判断基準」を明確にしておくことです。例えば、振動値や温度、絶縁抵抗がどの範囲なら継続使用可能か、どのレベルで要観察・要整備・要交換と判断するかをあらかじめ定めておきます。これにより、担当者の経験に依存せず、客観的な基準に基づくメンテナンスが可能になります。また、保守フローと診断フローを連携させれば、点検中に異常を発見した際に、すぐに原因究明の手順へ移行でき、効率的なトラブル対応が行えます。鉱山用送風機における保守フローは、安全・信頼性・省エネを支えるメンテナンスマネジメントの中核であり、継続的な見直しと教育を通じて成熟させていくべき仕組みです。

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