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集じん一体機

集じん一体機は、送風機と集じん装置、必要なダンパや消音部などを一体化したコンパクトな粉じん対策ユニットであり、鉱山や各種工場の粉じん発生源近傍に設置して局所的な集じんと換気を同時に行うことを目的とした設備です。従来は、送風機・集じん機・ダクト・制御盤がそれぞれ別置きで配置されることが多く、設置スペースや配管工事、据付期間の点で負担が大きいという課題がありました。集じん一体機は、これらをユニット化することで、省スペース・省工事・短工期を実現し、鉱山現場における機動的な粉じん対策を可能にします。

集じん一体機の構成は、用途により異なりますが、一般的には高静圧の遠心送風機または軸流送風機と、サイクロンまたはフィルタ式集じん機構、必要に応じて湿式スプレーユニットや消音チャンバ、制御盤などを一体フレーム上に組み込んだ構造となります。吸込側にはフレキシブルダクトやフードを接続するための口径が設けられ、粉じん発生源に応じて柔軟に位置調整が可能です。排気側は、浄化された空気を坑道や作業場へ還風するか、坑外へ導く配管に接続されます。ユニット全体がスキッドまたはキャスター付きフレームに搭載されているタイプでは、掘進の進行や作業場所の変更に合わせて移動させながら使用できるため、鉱山のように作業箇所が変化しやすい現場に適しています。

鉱山における集じん一体機の活用例としては、掘進切羽の先端近くに設置し、掘進機やドリルによる穿孔作業で発生する粉じんをその場で吸引して集じんするケースが挙げられます。また、仮設破砕設備や一時的な積込みポイントに配置し、発生源に追従する形で粉じん対策を行うことも可能です。集じん一体機は、設置工事を簡略化しながら局所的な粉じん濃度を大幅に低減できるため、既存の通気設備や固定式集じん設備だけでは対応しきれないスポット的な粉じん問題に対して非常に有効です。さらに、インバータ制御や差圧監視機能を備えたモデルでは、集じん負荷に応じた自動運転やフィルタ目詰まりの早期検知も可能となります。

保守・運用の観点から見ると、集じん一体機はユニット化された構造ゆえに点検項目が集約されており、メンテナンス作業を効率的に行える利点があります。フィルタ式の集じん一体機では、フィルタカートリッジの交換やパルスジェット洗浄の点検が主要な作業となり、サイクロン式では内部堆積物の除去や摩耗部の確認が必要です。送風機部分については、羽根車の清掃・摩耗チェック、軸受のグリスアップ、ベルト駆動の場合はテンション調整やベルト摩耗の確認などが欠かせません。また、移動式ユニットの場合は、搬送時の振動や衝撃によるボルト緩み、配管接続部のシール状態なども定期的に確認する必要があります。これらの保守を適切に行うことで、集じん一体機は鉱山の粉じん対策において柔軟かつ信頼性の高いソリューションとして、長期にわたり安定した性能を発揮します。

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